清水信博

2018年4月20日

「実際性の時代」J.K.ガルブレイスより


 

 

 
不確実性の時代から13年後に出版されたこの本は、いまこそ再読されるべき名著です。
 

 

 
国家間の対立、戦争、環境破壊などをもたらすものとして経済決定論から述べている。
 

 
紛争などは貧しい国、民衆が現世ではもはや幸福になる見通しがつかないので、来世に希望を見出そうとするところからはじまる。原理主義宗教も共産主義もともに豊かさの反対にあると説く。
 

 
(ちなみにマルクス主義のマルクスもエンゲルスも共に裕福な家庭の生まれであった。こうした人達が資本主義と対立するのは特殊だが義務感、いや罪悪感の裏返しであったかもしれない) 

豊かな経済のもとに対立や紛争は起こらない。
 

 
また、経済的発展(支援)と教育の両輪が人間も国も豊かにするものである。
 

 
経済的発展は将来に希望を持たせる。

また世界を見渡すと、字が読めて貧しい人というのはいないし、貧しくはないが字がわからないという人もいない。
 

 
文化的発展の重要性がよくわかる。
 

 

 
ここまで読んでみて、企業も全く同じことがいえる。
 

 
経済的発展とは企業が付加価値を生み出して社員にも社会にも付加価値を分配し継続していく姿をいう。

また社員からみれば安心して仕事ができる環境=将来像も描ける、ということと同じであると思う。


 

 
また教育に関しても、企業内の全ての人が学び、向上していくことで企業はより高い次元へと進んでいくことができる。

もし教育が荒廃すれば企業内にも紛争が起こり、衰退していくことは間違いない。

     (途中まで)