清水信博

2018年4月20日

そもそも受注しない、投入してはいけない仕事とは?

その答えはTOC研修でやる「有名な製造問題」にあります。

投入 ①→②→③→(4)→⑤→⑥ 販売

最重要であるボトルネック工程④のMQ/Hを考えた時に、

それに対応するF/Hより大きな仕事を投入すれば黒字になるし、

それ以下のものを投入すれば、どうやっても赤字になる。

これが 製造業における MQ>F の正しい考え方である。

全てはボトルネックで決まる。

TOC研修の資料をもっている人は再度見直すと良い。

そして真の答えは、

ボトルネック工程で考えてはいけない。

そもそも MQ/H < F/H の仕事は受注しない(投入しない)ことが正解であるということが分かります。

それは、受注した後の、ボトルネック工程の直前で「これを投入し続けたら儲からない」と考えたのでは遅いからです。

儲からない仕事を投入した影響は前工程(①~③でも、「儲からない無駄な仕事をする」ことになります。

ですから、「そもそも投入しない、受注拒否」という意思決定が、やがてはボトルネック工程を有効活用するということになります。

投入制限の前に、受注拒否もあるということを知り、実行することもまた革新的経営に繋がることがあります。

受注拒否については、同業他社を紹介するという方法もあれば、P交渉をしてMQアップを図るなどの改善方法もあります。

大事なことは、「何でも受注するから、投入せざるをえない。だからボトルネック工程を有効に活かせなくなる=儲からない」という図式になることを正しく認識することです。