清水信博

2018年4月20日

ボトルネックの探し方

製造業やプロジェクト管理などでボトルネックを探そうとすると、案外やっかいな場合があります。

まず工程数が多いことや、通過する工程が異なるとか、物件内容が異なるといった特異性を訴える人が多いようです。

そこで、まず”あえて計測するよりも”、過去データを使って ”目星をつける” ほうが楽です。

30数工程もある場合には、それを単純に6分割にします。

そして製造業であれば、物件ごとの過去データは残っているでしょうから、6分割した最初の”関所”を通過した日付どうしを引き算します。

こうして得たデータは、物件により異なるのですから三ヶ月分くらい計算をして、平均値(AV)を出します。

そうすると、早く通過する時もあるが、遅い時もある(変動性)でしょう。ですが三ヶ月分くらいのデータの平均値を眺めれば、おおよその見当はつきます。

さらに、その6分割の中を適当に分割して同様に三ヶ月分くらいの平均値を出していくと、うっすら見えてくる場合があります。

私が言いたいのは、

30数工程もあるから、どこがボトルネックか探すのが大変だというのであれば、過去データを大胆に分割して、平均値という技を使って、おおよその見当をつけるのが簡単ですよ、ということです。

しかも、すでにコンピュータに入っている過去データを使おうというわけですから、新たに調査しなくても良くなります。

そもそも30数工程も管理することに意味はないのですが、どうしても細かくしたくなるようです。

私は「入り口」と「ボトルネック」の2箇所でいいと思っています。納期管理なども不要だというと「なに!」という担当者が出てくるので仕方なく出口(納期)を入れてあげれば3点管理で終わりとなります。

こうして、すでにあるデータを活用して目星をつけたら、次は現場を見て、みんなで話し合って、着手していく。

二週間くらいやってみて変化がなければ次という具合に進めていくといいでしょう。

ここがボトルネックのはず、という未練はもたないほうがいいです。

という方法があります。