清水信博

2018年4月20日

小さなものが大きなものを動かしている

■小さなものが大きなものを動かしている

胃に小さいポリープが出来ただけで大男ものたうちまわる。
 

 
虫歯一本で何もできなかったりする。

ビスが1本ないだけなのに製品が動かないばかりか、完成品にならない。

このように、ほんの小さなものが全てを動かしていたり、決定づけている例は多い。

ボトルネックも実はそうなのであって、最も弱い、生産能力のないものがシステム全体の生産量を決定づけている。
 

 

 
しかし単に小さいものであればというわけではない。
 

因果関係の元になるものは、小さい傾向があるとか、ほんのちょっとしたものである傾向がみられるということを言いたいのである。


 
だから根本要因は、普段は見過ごされやすいもの、見えにくいものだ・・・ともいえる。

「常識とは、それほどありふれたものではない」というGラット博士の言葉や、コロンブスの卵なども、私は同じことだろうと思う。
 

 

 
よく観察する、話を聞く、定期的に、現場に行く・・・

こういった行動は、誰もが目にしていながら気づいていないものを発見するために行っている。

「真実は見えづらいもの、小さいもの」だと言えるような気がする。
 

■大きなものを見落としてしまうこともある


 
一方、私たちは、ど真ん中にあって、巨大なものを見逃してしまうのことがある。
 

 

 
部屋を掃除すると、周辺の隅は綺麗にしても、中心部分の掃除を見逃してしまうなどということはある。

小さなものだけに意識を向けると「木を見て森を見ず」ということはある。