清水信博

2018年4月20日

後ろ向きにも意味がある

世の中、前向き、前向きと言ってるが、前向きでは比較評価ができない。
 

 
前向きに未来を、というけれど、未来はウソ、不確実だから現在と比較しようにもできない。


 

 

 
だが、5年前と現在。

これは事実と事実だから、たしかに自分で比較できる。
 

 

 
5年前と今を比較して「良くなったのか」。
 

 
社員の給料は上がったか、暮らし向きは良くなったのか、会社は発展したのか・・・・と自ら問えばいい。

良くなっていれば、もっと良くなっていけばいいし、 
 

 
何も変わってなければ、この一年間良くなるように努力して、翌年また比較すればいい。
 

 

 
社員の立場になれば、会社が良くなって自分たちの給料が上がっていかないと生活が豊かになっていかない。
 

 
いくら経営者がどうのこうの言おうと、実際の暮らし向きが良くなっていなければ経営者失格と言われても仕方がない。 
 

 
じつは社員は未来よりも、現在であり、ここ数年どうであったかが一番気になるものだ。
 

 

 

 
だから、私はいつも5年前と現在では、どうなのか?を比較してから、将来を見据えるようにしている。
 

 

 
MGではビジネスパワー分析という「振り返り」をやっている。あれは現在から未来に向かっての比較ではない。
 

 
あくまでも過去を振り返ってのことである。
 

 
それが1期前であるか5年であるかの違いだが、私は5年間という「時間の推移」で見る。
 

 

 
それは、1期間だけの比較では良いとも悪いとも言えないからだ。
 

 
5年間という推移であれば、右肩上がりなのか、右肩下がりなのかという「傾向」で見ることができる。

単年度比較という一喜一憂ではなく、傾向(トレンド)で数字を見るのが経営の基本なのは言うまでもない。