清水信博

2018年4月20日

案外小さなものが、大きなものを動かしている

胃に小さいポリープが出来ただけで大男ものたうちまわる。
 

 
虫歯一本で何もできなかったりする。

ビスが1本ないだけなのに製品が動かない。
 

 
完成品もできない。

このように、ほんの小さなものが全てを決定づけている例は多い。

ボトルネックも実はそうなのであって、最も弱い、生産能力のないものがシステム全体の生産量を決定づけているのである。

しかし単に小さいものであればというわけではない。
 

 
因果関係の元になるものは、小さい傾向、ほんのちょっとしたものである傾向がみられるといううことである。

だから普段は見過ごされやすいもの、見えにくいものだ・・・
 

 
ともいえる。

「常識とは、それほどありふれたものではない」というGラット博士の言葉や、コロンブスの卵なども、私は同じなのではないかと思う。

観察する、話を聞く、定期的に、現場に行く・・・こういった行動は、誰もが目にしていながら気づいていないものを発見するために行っているが、だからこそ「真実は見えづらいもの、小さいもの」だと言えるような気がする。

一方、私たちは、ど真ん中にあって、巨大なものを見逃してしまうのこともある。

部屋を掃除すると、周辺の隅は綺麗にしても、中心部分の掃除を見逃してしまうなどということはある。小さなものだけに意識を向けると「木を見て森を見ず」ということはある。