清水信博

2018年4月21日

■中国でTOC

2004年12月初旬、私としては初のTOC公開研修を開催することになりました。

理由は、これまでは企業や各種団体で開催してきましたが、そろそろ最も深いところまで公表したほうがいいのではないかと思ったからです。

 なお、この公開コースでは、世界初となると思いますが、TOCのゲーム決算をマトリックス会計表(西順一郎氏開発)で行います。

 これにより、TOCで最も弱かった会計の部分を最強のMX会計で補強することができます。

 しかもMX会計ならば、B/S、P/Lはおろかキャッシュフローまで、全てを手のひらの上で掌握できるし、シミュレーションも可能になるわけで、MG経験者にとって、これほどの朗報はないはずです。

 また最近は近畿大学教授であり、日本OR学会の権藤元先生ともメールでやりとりをしていて、LP(線形計画法)普及のために初心者にも分かるLPモデルの開発も進めています。

 このLPモデルは、TOCとも重要な関連性があって、利益最大化に関しては新たな境地を開くものと期待しています。早ければ、来年2月のMGフェスティバル(MGの誕生日)で全国のMGマン相手に公開する予定です。

■中国でのTOC研修

 さて、そのような面白いことがはじまっているところへ、もうひとつ面白い話が出てきました。それは私のTOCゲームならびに決算等を中国でやったという話です。

 日本に本社のあるC社の上海支店に勤務する横山浩二君は、当初MGに興味を持ち、西研究所主催のMGに参加。しばらくしてTOCを知り猛烈に勉強。ついには九州でのTOC研修会まで空路参加するほど熱心な戦略マンです。

 彼はその研修会で私の講義をテープに録音し、それを中国語に翻訳。教材も手配して中国の社員相手にやってみたそうです。結果はいくつかの反応に分かれたそうですが、即いろんな部門でやったほうがいいという意見も多かったようです。

 研修後にPDFで中国語のテキストを送ってもらいました。

 自分が作ったものが中国語になったというのは何とも妙な気分です。しかも中国語で翻訳された「THE・GOAL」も頂きました。これが今後どういう展開になるのだろうか。楽しみなところです。