清水信博

2018年5月14日

100人の1歩よりも、1人の100歩

と書くと、

「なに?!」と、驚くか、頭にくるかのいずれかだろう。

普段は100人の1歩で良い。

みんな仲良く、ニコニコ改善活動で儲けるのが正しい。

だが、TOC理論を2001年に知って、MGのMQ会計と組み合わせて決算書を作り、オリジナルの5番のゲーム(S-DBR理論)を創るのは、100人の1歩ではない。

強烈な革命的な創造は、1人の100歩からしか産まれない。

これは私が経験したからいうのだが。

TOC研修のオリジナルを作ったのは、わずか1ヶ月だった。

何度もサイコロを振って、決算書のモデルをエクセルで作成。

シミュレーションを繰り返した。

娘は、当時理由もわからず何度もサイコロを振ってくれた。

全部原価計算を入れたり、バランスシートで全部原価計算と直接原価計算の比較をしたりというのは、この後に組み込んだが、基本となるものは一人で開発した。

もし、数人で開発をしていたら、きっと大したキレの良いものはできなかっただろう。そこそこ面白い程度のものだったと思う。

骨格となる部分が出来上がってしまえば、後は時間をかけて多くの人に体験してもらって、アレコレ文句を言ってもらって改良して行けば良い。

ここからが100人の1歩になっていくのである。

これが研究開発者魂である。

というと大げさだろうか。