清水信博

2018年9月9日

商品開発こそ全員参加


 

 
新商品の開発は、自前でやるのが一番です。
 

 
研究所も人材もなければ、それこそ社員全員が試作品を作って検討をして少量販売を試みる。
 

 
しかも原材料は今ある在庫の端材などを使っていけばリスクは少ない。
 

 

 
私は製造業出身だが、こうした原価ゼロの新商品開発は実に楽しい。
 

 
そこには製造業ならではの面白さがある。

そして、新製品開発で大事なことは、タブーを無視するということ。あれもダメ、これもダメ、この商品はこういう使命があるなどといらない口出しをするから魅力ある新製品が生まれてこないのだ。
 

 

 
私は印刷屋に居た時に、「印刷とは白い紙を汚す作業である」と言ったら叱られた。

レイアウトがどうの、品質がどうのと叱られたが、結局は白い紙の上にインキを塗ったくっていくことでしかない。
 

 
その結果が美しいかどうかだと思った。
 

 

 
新商品開発はブレイクスルーなのだから、印刷物を足で踏んでも構わない。敷物にしてもいい。たとえば玄関マットを透明なアクリル板にしてその下に印刷物を置いても良い。
 

 
そうした発想は、汚してはいけないとか、価値あるものだからと言ってしまえば出てきません。
 

 

 
みんなで話し合ってというのも良いけれど、話し合って平均的なものを出すよりも、一人一人が思うものを自由に形にして見せ合ったらもっと良いものが出てくる。
 

 
そして、そのような取り組みから新しいものが生まれてくるようになれば、それはそれで立派な企業風土(青チップ)であり、他社はそうそう真似できない。

全くお金をかけないし、嫌なら開発はやめれば良い。

これが、リスクゼロの研究開発。