清水信博
2018年9月26日
粗利=粗利益であるが、それは付加価値のことである。
そうなると、じつにおかしい事が分かる。
何がおかしい事かというと、企業は利益を追求するだけではないと言う人は、その利益(利益も6種類あるが)、もし粗利という意味であれば、発言が矛盾してくる。
企業は「付加価値」の追求であるというと、なるほどと頷く人がいるが、粗”利益"(売上総利益)の正体は「付加価値」なのである。
そうなると、「企業は利益ではない」という人は、「企業は付加価値を生むことが目的ではない」と言ってる事と変わらないことになってしまう。
さあ困った。
本当は「企業は自分一人だけが儲かっていれば良いということではない」と言いたいのだろうが、「利益」という言葉を安易に使ったがために馬脚を現してしまった。
これは利益という言葉を蔑視したがために、本来の意味を調べなかったツケである。
経常利益とは、固定費を超えた「付加価値」に過ぎない。
つまり、利益の正体は付加価値なのであって、分岐点を超えた瞬間にその姓名を変えたに過ぎない。