清水信博

2018年10月22日

プログラム

何もコンピュータのプログラムの話ではありません。

当社では毎朝朝礼を行っていますが、自宅兼事務所では放っておくと公私がいい加減になってしまうものです。

ですから敷居をひとまたぎしたら会社なので、朝礼もキチンと行うわけです。

それは大事な儀式です。

その朝礼にはプログラムがあり、

最初に「おはようございます」と全員が挨拶をする。

次にいろいろあって、今日は何をするかを全員発言。

最後に社長が「一倉定の経営の心得」を1項目読む。

最後に「今日も一日よろしく~」で終わり。

これを毎朝やってます。

毎朝やるコツは、朝礼のプログラムを作ることです。

プログラムがないと、進行が乱れ、遅れ、いい加減になります。プログラムがあるので司会は毎日交代します。

※一倉定の経営の心得は、最後までいったら、また最初からということで何十巡したでしょうか。ダメなのは話題を毎日変えることです。

これぞと決めたら同じ本を死ぬまで読み続ける。

これで全員の頭の中に考え方が染み付いていくのです。

※毎日司会が交代できるのはプログラムがあるからです。

 そして毎日交代することこそ「最も良い」ことです。

 毎日、部長が交代する会社ほど素晴らしい会社はありません。

 さて、プログラムの話です。

毎年、11月1日は当社の「決算報告会」です。

A4用紙1枚に3期比較で、B/S P/L C/F 良かった事、改善点を3項目という決算報告書で行います。

このA4用紙1枚のスタイルは7年間、毎年のようにフォーマットを改善して、今年もさらに改善を繰り返しました。

もちろん、MQ会計、ラッカープラン、TOCの大事な要素は全て盛り込んだものとなっています。

その決算報告会はホテルの中華料理の個室で行います。

ここでも、決算報告会のプログラムがあります。

しかも、クラウド上で保存してあるので、i-phoneで閲覧しながら進行していきます。

報告は社長で、乾杯は誰、途中で感想を述べて、終わりは何というふうに全て決まっています。

しかもこの終わったときには、来年の予約もします。

後で予約連絡するのは時間と事務の無駄ですから。

ともかく、同じことを毎日、毎月、毎年おこなうようなことは、すべてプログラム化する。会場も時間も同じところにする。

機械的と思うかもしれませんが、会社は毎年8割くらいは同じ行動をしているものです。

ですから私は決算報告会だろうが、朝礼だろうが、「その時の ”思いつき” で進めることは良しとしません」。

それはクリエイティブでも何でもなく、ただ ”なまけている” だけだ」と思います。

どのような集まりであろうと、何となく集まって、何となく話して、何となく別れていく のは烏合の衆。

それは組織ではありません。

組織は「ある目的」のために、凡人が結集して成果を上げようとするのですから、背骨が入っていなければ集まる意味がありません。

ですが、堅苦しく進める中にも、リズムとか、笑顔とか、余裕とかがあることも大事です。

堅苦しさだけ、ゆるさだけ、という「○○だけ」がマンネリズムの正体です。

そしてこれが最も大事なのですが、「社長も司会を」やります。
 

 
これが正しいのです。
 

 
社長が司会をやるということは、専務も常務も司会をやれということだからです。
 

 
これが正しい教育です。正しい全員参加型経営です。
 

 
どのような役職であろうと、誰であろうと、企業に傍観者はいりません。