清水信博

2019年1月23日

起業

30歳で起業。MGとコンピュータ販売の会社を設立。若かったせいもあるが、何も知らずにアレもコレもと商品を増やし人も多かった。
 

 

 
当時はバブル崩壊前夜で誰が何をやっても儲かったので、安易な投資をしたのだろう。案の定経営は行き詰まり、あがくように仕事を求めては身体を壊し、点滴を打っては出張をする日が続く。16年後会社を精算。
 

 

 
再スタートは47歳。自宅裏庭に子ども部屋を作って、内部は優秀なパートさんにお手伝いいただいた。

これからは決して赤字企業にはしないと経営計画を何通りも立てたが、そう思い通りに行くものではない。だがもうスタートは切らねばならない。
 

 
妻の助言で見栄は捨て事務所を借りなかったので家賃が浮いた。これは後に本当に助かった。
 

 

 
事業の再構築もやり、アレもコレもとやっていた事業をほとんどやめる。結局マルチタスクになるだけで、どれをとっても中途半端でしかないことに気付いたのは十年後。
 

 
自分が集中してやれるのは、二つか三つしかない。
 

 

 
私のようなサービス業、研修屋は、手帳の空白を埋めていくだけでは大して業績を良くできない。忙しく派手に動いているから良いように見えるだけで、理念というか、本来やるべき目的に向かっているかどうかと言われると、忘れがちになる。
 

 

 
年間とか数年間を見通して、土台のしっかりした事業展開をと相手に言っている場合じゃなくて、自分がやってない。
 

 
というのが研修屋に多いパターン。
 

 

 
だが、会社精算を経験した者としては、目先の利益どころか売上確保に奔走するだけでなく(それも必要だが)、自分の「あり方」というもの、相手が誰で何をどう言おうと「自分はこれでいく」というものを築きあげる。
 

 
そうした胆力のようなものが大事だなぁと感じる年になりました。