清水信博

2019年10月13日

収入・コスト・利益

長年の経営分析によると、収入(PQ)、コスト(VQ+F)、利益(G)の年間の傾向値は、ほぼ比例関係を保っている。

つまり、収入が伸びれば、コストはその9割という具合に伸びてきた。

だから利益(G)はいつも収入の1割程度とされてきた。

よく言われる売上高経常利益率が10%あればというのがこれである。
 

 

 
だが、この比例関係を崩さなければ、企業は大きく飛躍することができない。
 

 
収入(PQ)の伸びとコスト(VQ+F)の伸びを比例させない関係を築かなければ、利益(G)の大幅な増加は望めない。

収入(PQ)が150%伸びたとしても、コスト(VQ+F)は5%程度しか伸びないという収益構造を創ることだ。
 

 

 
これがTOCの本質である。
 

私がTOC導入を手掛けた会社は年間500万円だった純利益が、翌年には6000万円(無投資)。

さらにその翌年には1億4000万円と大幅な利益像を果たした。

これは、収入とコストの比例関係を意図的に崩したからである。