清水信博

2020年3月17日

何もないとき

年間スケジュールをみると、2020は思ったとおりスカスカになりました。
 
何十年も前なら心配で心配で、空白を埋めると安心して寝ることができたものです。
 
 

この空白を埋めると安心するというのは仕事においても同様で、「やることが何も無い」という状況は不安を生みます。

その最たるものが定年後に会社にも行けず、何もすることがないときの不安感、焦燥感となります。
 
一方、普段の仕事においても「何もやることがない状況」は上司に怒られるかもしれないという不安にかられて、注文も無いのに材料を持ってきて加工します。
 
ですから仕事が無い時に「何をやるか」を上司ともども全員で決めておけばいいです。例えば環境整備だったり、技術訓練であったり。
 

そもそもやる仕事が無い責任は「経営者にある」のであって、現場の人間に責任などありません。

 
 
また定年後にやることがないという人は、うまく会社を利用して人脈を作っておけばいいです。会社人間になり業者や銀行といった利害関係の付き合いなどがあっても、それは実にもろいものです。辞めた途端に水が引くように去っていきます。
 
 

その時の不安に比べれば年間スケジュールに空白があることなど何でもありません。
 
年間スケジュールで大事な項目は外してはいけないのですが、何でもかんでも埋まってさえいればというのは計画でも何でもありません。
 
 

木でいえば幹や大きな枝さえ押さえておけば、やがて葉っぱは出てくるものです。