清水信博

4月23日

教えられたこと・学ぶこと・できること

■MGとTOCの決定的な違いは何か?

MGはゲームとして完成されたものなので、ゲームやMQ会計、MX会計を何度も体験していくことで、学び・納得し・現実に活用していく「パターン」が見事に出来上がっていることです。つまりMG研修はそのもので完結しています。

一方、TOC研修はMGほどゲーム的完成度は高くはありません。しかしながら「コンサルティング的要素」については、TOC研修の方が多くなる傾向があり、現実での展開に関する相談は常について回ります。

ですからTOC理論やインストラクターを志す方は、「様々な業種や企業、問題などと真摯に向かい合う姿勢」が必要になります。

ここから逃げていては真のTOCインストラクターにはなれないと言うのは、ひっきりなしに相談が来るからです。

相手は企業経営者や幹部社員などが多くなるでしょう。

そうなると、インストラクターはTOC理論の知識だけでは不足です。

少なくとも、経営学、会計学、人間学、戦略戦術論、心理学などは、一応は学んでいたほうが良いですし、やがては必要になってきます。

■きっかけとなった一言

私がMGを知って学び始めたのは30歳でした。

何も知らない私がMGのインストラクターを志した時に、当時は厳しかった(?)西先生から「君は少なくともドラッカーの現代の経営(上下)くらいは読んでおいたほうがいい」と言われ、その年の夏はすべての時間を読書にあてました。

その後、ドラッカーの書籍はすべて読みました。

アルビントフラーの「第三の波」が良いと言えばそれを読み。

ガルブレイスの「満足の時代」や吉川英治の三国志、孫子の兵法も。

読む本は必ず原点のものだけ。

そこから離れた支流や流行本の類は一切読みません。

私とって、それらは時間の無駄でしかなかった。

そして15年。

30歳の何もしらない若造が偉そうにMGのインストラクターをやって、「はい、300円取れ!」とやっていたら50歳を過ぎても経営者から相談など来なかったでしょう。

ましてや仕事はゼロになっていたと思います。

私の分岐点、転機は30数歳の「君は少なくとも~」という、「ひと言」でした。それがなければ、今のTOC研修は生まれていません。

この歳になっても、まだ分かったとは思っていません。

勉強をして成果が出るにはだいぶ時間がかかります。

しかしながら自分の決めた道を進むことを決意したならば、それに必要なものは自らに課していくことは必要だと思います。