直接原価計算でない労働分配率は無効

これはごく当然のことであるが、労働分配率(F1/MQ)にしても、労働生産性(MQ/N)にしても、元となるデータが全部原価計算方式(FC)では誤りであって、必ず直接原価計算方式(DC)のデータでなければ正しいとはいえない。 国が公開している産業別の労働分配率を見ると、製造業(たぶん全部原価計算による付加価値(MQ)の算出)と、サービス業などの直接原価計算による付加価値を混在比較している。 このような比較は、そもそも間違っているのであるから、製造業であるから労働分配率は40%で、同じ業界平均をみると43%だからそれを指標に・・というわけにはいかないのである。 ましてや「平均」なるものは、ウソであるから自社の指標としてはいけない。 平均以下の企業にとっては目標どおりにすれば過払いとなり、平均以上の会社では社員のもらい損となるからだ。 また経常利益(G)などは重要であるにしても、経営活動の排泄物のようなものであるから、社員にとって最も重要なものは、人件費である。 毎月の毎年の給料や賞与がキチンともらえて、さらに物価上昇に先んじて上がっていくことが正しい。 給料が物価上昇に遅れるようでは、豊かな生活にはならない。 歴史の事実としても、人件費総額は、必ず物価上昇に先んじて行われてきた。 ともかく、労働分配率にしろ労働生産性にしろ誰も知らないが賃金付加価値生産性にしろ、すべて直接原価計算方式でなければ正しい答えを得ることは不可能であるということをラッカープラン研修に参加した方々にはお伝えしておきます。

気になること

MGをやっていて、ずっと気になっているのが、「消せるボールペン」ケルボ。 消せるから鉛筆代わりにとはいうものの、線が汚い。細い線が、かすれたりと、どうにも気に食わない。 やはり鉛筆やシャープペンシルのような、はっきり、くっきり とした綺麗な線のほうが美しいと思う。 便利ではあっても「美しさ」が失われたら(機能優先だけで美的要素が欠如)、もうどうしようもない。 一方、シャープペンシルだから良いわけでもなく、芯の硬さが3Hというのはビジネス上の反則で、少なくともHB,もう少しBくらいの濃さがあって当たり前だ。 あの、3Hなどは個人手帳の記入程度にしてもらいたい。 薄くて高齢者は見えない。 そして、字が汚いのは結構多い。 自分で書いた文字を読めない人もいた。 だが、文字は下手でいいから、「しっかり書く」。 適当に流れた宋書のような字はダメ。 しっかり書けば、やがて上手に書ける。 文字も数字も、適当に書いてはいけない。 言霊というのであれば、文字にも命は宿るから。

どうしたらGが出るか

答えは MQ>F なのだが。 ようは固定費(F)が多すぎるから利益(G)が出ないのである。 答えは簡単なのだが、あまりにもいろいろ勉強し過ぎると、アレもコレもと答えを求めることになる。 赤字続きの会社は、出直しをしろと言われているので、固定費(F)を身の丈に合った額に見直す。そして、MQとFがつり合ってきたと思ったら、今度はMQを上げる方に力を注ぐ。 もちろんこれから新しく会社を起こそうというのであれば、いきなり多額の投資をすることもある。 だが長年低迷をしている会社は、その方向では利益(G)は出ないことが証明されたのであるから出直しの戦略転換が「世の中のほうから求められている」のである。そのお客様の要望を無視するから状況は好転しないのである。 儲かっている蕎麦屋と、儲かっていない蕎麦屋に例えるならば。 儲かっていない蕎麦屋が経営の効率化を狙って自動券売機を買うのは間違っている。そんな投資はお金をドブに捨てるようなものだ。まずは美味い蕎麦を提供することである。 一方、儲かっている蕎麦屋が自動券売機を導入するのは良い投資である。 儲かっていない蕎麦屋がマーケティングの勉強会に参加しても、蕎麦が不味ければ参加費は無駄になる。まずは本業を磨くことであり店を綺麗にすることが最初である。 現在の自社の状況により、MQ>F にする優先順位というものは決まる。 不味い蕎麦屋は、味を良くするのが優先順位の1番であるのは、お客である外部の人間なら「すぐに分かる」。ところが内部で働いている経営陣には、なかなか見えない。 いや、経営陣は「見たく

移動平均(MAV)

移動平均(MAV)とは、例えば、売上を毎月グラフにしても上がったり下がったりしたのでは傾向が分からないので、それならば、12ヶ月を合計して12で割る(平均値)という具合に次々と計算をしていくことをいいます。 それでも季節変動が大きい場合には、24ヶ月平均や36ヶ月平均を使います。 これでグラフがこなれてくるので、右肩上がりなのか、右肩下がりなのかが見えるようになるわけです。 それは良いのですが、問題はどのデータでやるかです。 売上は当てにならないので、これを使っても役に立ちません。 そこで効果のある順番は以下のようになります。 売上(PQ)<粗利益(MQ) or 数量(Q) <キャッシュフロー(CF) もう少し詳しく言えば、 PL(損益計算書)<BS(貸借対照表)<CF(キャッシュG) こうなります。 <キャッシュが命> 企業は赤字でもキャッシュがあれば倒産しません。 逆に通信簿が黒字でもキャッシュが無ければ倒産します。 ですから貸借対照表(BS)を見る眼は大事です。 ですが、それよりもキャッシュ・フローのほうが大事なので、移動平均グラフもキャッシュフローで使ったほうが上等です。 そこで、CG(キャッシュ利益)の簡易計算を使って、毎週データを蓄積、それをグラフにしていくことで、より実際的な経営判断が可能になります。 当社では毎週月曜日にクラウド上にあるデータにキャッシュGの移動平均データとグラフが掲載されています。 もう360週以上になりました。 このグラフを見て、逆算をすると損益計算書(PL)が分かるので、普段はPLは見ません。BSも見なくても良いようにな

生きること

2006年に胃潰瘍で身体の血がかなり抜けているにもかかわらず、仕事で飛び回って、上越新幹線の高崎駅でどうにもならず新潟まで引き返しました。 病院に行って胃カメラを飲んで治療後、即絶対安静一歩も動くなと言われ九死に一生を得たのが、ちょうど6月でした。 広い病室には誰もおらず、ポツンとベットが1台のみ。 そこで8日間点滴だけで過ごしたことを覚えてます。 身体の血が抜けていくと、雲の上を歩いているようなフワフワした感覚になり、6月の暑さも感じません。もちろん痛みも感じません。 ですから時代劇で悪役が切られて大量の血が出ると痛みは感じないのかもしれないと思ったりしました。 ベッドに寝ているときに、「このまま死んでしまうのであれば、きっと自分にはやることが無くなったということだし、何か使命があるならばきっと生き延びるだろう」とフト思ったものです。運良く生き延びて、9日目には仕事をしていたのですが。 誰しも幼い時には「死」を考えて眠れなくなった経験もあるし、経営者になると、だいたい数年に一回は倒れてます。 そうした「死」を身近に感じていくと、大概のことは、「そう大したことではない」と腹をくくることができます。 別に何でもかんでも命をかけなくていいとは言いませんが、大概のことは大したことではないのです。 その証拠に「過ぎ去ってしまえば大したことではなかった」と思うのですから。 大したことは、これから向かってくることと、いま対峙していること。 このふたつしかありません。 ですから、大概のことは、命をかけるほどのことではありません。

倒産

三十数年前に、このような仕事を始めたときは、全国各地に同業者が数多くいました。ほとんどがMGとPIPSまたはマイツール販売が主力の零細企業でした。 新潟にも全国で有名だったSCTという会社があり、社長の佐々木さんは若くして亡くなり、その後会社は解散。 私がやっていた会社もその十年後には解散。 いまから思うと、倒産して当たり前です。 あまりにも人間が多すぎました。 当時は人間を雇えば、それは戦力になるという考え方や、人がMQを産み出してくれると思っていたので、分不相応な採用を重ねて結局は首を締めた会社ばかりです。 人を採用しても、それだけではMQは上がりません。 上がるのはF(固定費)だけです。 こんな当たり前のことが分からなかったのがバブル時代だったかもしれません。 組織というものは、事業というものは、市場というものは、製品というものは、「いったいどうなっているのか」を見極めたうえで採用をどうするかを考えることだと痛感したのは独立後。じつは事業だ製品だ市場だということを「ばくぜんとしか」見ていなかったです。 計画の売上は「希望的観測」で水増し。 適当な利益率で夢のような利益を描き。 そこでSTOP. こんなことで利益は出るはずもなく。 キャッシュも事欠く有様でした。 独立したら、こんな「いい加減な」ことはできません。 売上の水増しもやめて、あらゆる固定費を見直し、我慢するところは我慢するというふうにしないと、今度は会社清算ではすみません。夜逃げすることになります。 それから17年経ちました。 私のような事業では、人

B列車で行こう

「A列車で行こう」というジャズは有名ですが、私は「B列車で行こう」だと思ってます。 そう、あの「損益分岐点比率fm%」のBランク。 月間でいえば30日の8掛けの24日くらいでGが出るのが理想。 年間でいうと10ヶ月目には損益分岐点を超えるくらいを目指そうと考えています。 人生も80年とすると、65歳くらいからは仕事の量も8割くらいにして、余裕というか余生を楽しみたい。 Cランクは、75歳くらいまで朝から晩まで必死に働いていないと暮らせないわけですから、それはもう大変です。 9月決算の会社だと9月20日くらいになって、ようやく黒字になるかな?ということなので社員も辞表片手に次の行き先を考えるようになります。 一方、AランクとかSランクになると会社はダメになります。 天から金が降ってくるような会社では人は育ちません。 毎日、飲む打つ買うですから黒字でもやがて倒産します。 私は、一旦B列車に乗ったら、この線路からあまり離れず、脱線せずに走っていくことだと思っています。そして、それが「癖」になればいいと思っています。 癖というと?という顔をする人がいますが、癖=当たり前になると、そこで良い思考が育ってきます。良い仕事も、良い使い方も、良い思考も育ちます。 逆をいえば、DD列車の線路を走り続ければ、やはりDD思考の癖がつきます。 良い習慣を身につけようという言葉もあります。 私は良い成功体験を身につけようということも同じだと思います。

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