• 清水信博

「蛇口」は三つ持つ

私は多角化とは、付加価値額(粗利益もしくはMQ)という水が出る蛇口を増やすことだと考えている。35歳の頃、日本経営合理化協会の牟田学さんが書いた社長業というブ厚い本を読んだ。  

そこには見込型か受注型かと書いてあって、受注型一辺倒では危ないから見込型の要素を入れろと書いてあった。これを読んでなるほどと思ったが、すぐに安定型を創れば3本の柱になると思って、その後三十年ほど、この性質による事業・製品の分類と実践に取り組むこととなった。  

世の中で言っている多くの多角化は、受注型ばかり開発し相手の言いなりになって価格も数量も押さえられて不満を言っている。 もしくは派手な見込型ばかり増やして資金難に陥っている。 事業数は多くとも性質はひとつしかない。 これは多角化ではなく、多数化でしかない。  

だがそうは言っても、いきなりは難しいだろう。 私だって何十年もかかってようやく形ができたかなという程度なのだから。一ヶ月や一年でできるはずがない。 だが企業が受けるリスクを軽減したいのであれば、異なるMQの蛇口を持つしかない。  

大きな山は少し崩すのが良いのだから、 たった一つの蛇口に全てのMQを頼ることがいかに怖いかだ。  

ちなみに3つの蛇口は補完関係にあることが望ましい。 そして、それぞれの蛇口からは良質のMQが流れ出てくるよう育てていきたい。

  もしいつまでも良質のMQが蛇口から出てこないようであれば、

それは間違った事業に手を染めたか、

もしくは事業間の補完関係が崩れているかの二つではないかと思う。

閲覧数:16回

最新記事

すべて表示

経営者の器が大きければ それに見合った規模になればいいし、 器が小さければ 小さいままでやっていけばいい。 そういうことだと思います。 だから私はマイクロ企業のままでいくし、 それでいいと思っています。 悲劇は、 器の小さいものが大規模の舵取りを するようになったときであり、 喜劇は、 その逆のときである。

若い頃凄いと言われた人は早期熟成型。若い頃は大したことがないけれども年輪を重ねるに従って頭角を表すのが大器晩成型。 私はどちらがいいかというよりも、これはエネルギー量の問題かもしれないと思っている。 早期熟成型は若い頃エネルギーの大半を消費して活躍。 大器晩成型は省エネで過ごして、晩年エネルギーを消費して活躍ということかもしれない。 エネルギー量も「in-out-残」でいうと、使用するだけだと、ど

これまでの経営理論の登場人物は男性ばかりでした。 歴史上の著名人も同様でした。 ところが、ここ最近、フォレット、ナイチンゲール、イーガー博士、レイチェル・カーソンなどを読んでいてふと気づきました。 それは、男性的経営は力強いかもしれませんが、男臭いし、どこか権力の臭いがします。そして平等という声もうつろに聞こえます。たぶん、私が抱いたマネジメントの違和感はこれだったのかもしれません。 ですから、マ