システムを強襲する、予測だにしないリスクをどのように受け止めるか。 回避できるのであれば、それに越したことはない。 もし回避できないのであれば、そのショックは軽く受け止めたい。 これがバッファ(Buffer)の基本概念である。
まず「リスクとは、誰でも、不均等に、不規則に、不回避」に訪れるということ。 しかも予測は不可能である。これを認めるしかない。
不規則にやってくるし、全員均等に受けることもない。 私だけ何故?ということもあれば、わずかしか訪れないこともある。 まさに不確実である。
物理的なリスクに対しては、時間、物量、空間、お金等といったBufferを適所適量設けておけば軽く受け止めるクッションになる。 一方、精神的なリスクに対しては、精神的支柱を持っているかいないかで大きく変わってくる。リスクに右往左往されない自分自身の心の構築をするかどうかで決まる。
母は何があっても大丈夫と戦中戦後の大変な時を生きてきた。 いつも家族を励ます、力強く、そして優しい心で生きてきた。
こうした強い心、何があろうと前向きに、リスクを受け止めるどころか跳ね返す強い心は、いったいどこから生まれてきたのだろうか。 ひとつは決心覚悟かもしれない。 何があろうと、決して負けないと決めて生きてきたからかもしれない。 物理的なBufferも、もちろん大事ではあるけれど、その土台となる心のBufferというか決意はより大事なものになる。
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