• 清水信博

リスクに備える

松下幸之助の名言「設備は七割で回せ」は、様々なリスク対応でもある。 今回のような災害になると、ますますその言葉の重要性を感じる。   企業は放っておくとフル活動を最良だと勘違いをする。 設備はもちろん、人も、サービスですら「極限までコキ使う」という風潮がある。 今回の件も落ち着いたら、また「フルにコキ使う」という考え方に逆戻りする可能性はある。    

損益分岐点比率でいえば70%A(優良)クラスとなるのは、たしかに大変かもしれない。 だが私は、入ってくるものを1本ではなく3本の柱で増やしていくことをやってきたし、お勧めしている。 いわゆる事業や商品の3本柱だが、何となく3本作ればいいというものではない。その性質を変えていかなければリスクは大きくなるばかりである。    一方、出ていくほうの見直しはいつの世も大事であって、事業構造に見合った人員か、経費も効果測定をしているかなど、見直すものはいくらでもある。

わずか5万円といえども、1年で60万、10年で600万と考えると、その5万円が必要かどうかを再考できる。 また5万円の経費が、いくらの付加価値を生むのかを考えておくのもいい。 人件費の何倍の付加価値を生むのかという、賃金付加価値生産性と同じく、人件費以外の経費生産性もある。   経費生産性が2倍であるならば、5万円の経費は10万円の付加価値を「いますぐ産み出す」くらいで考えるのが正しい。 一年後では遅すぎる、1年後は60万円の2倍の120万円を生み出してちょうど釣り合うからだ。いや未来の120万は低価値となるから、生産性はもっと高くなければ釣り合わないことになる。   ※入るを量りて出ずるを為す(制する)   この言葉は入っくるだけで、出さずに溜め込むという意味ではない。ケチケチ経営という意味でもない。   経営構造をAランクにもっていくための基本動作と考えると腑に落ちる。 入ってくる算段を立て、出るものを押さえて、どんな不況の波が来ようとも乗り切る強い体制づくりをするという風に考えるといい。時々は楽しむための原資も必要になるだろうし。   またこうして蓄えたものは、ここぞという時に「使う」ためにあるのであって資金は床下に埋めて永久保存するものではない。

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経営者の器が大きければ それに見合った規模になればいいし、 器が小さければ 小さいままでやっていけばいい。 そういうことだと思います。 だから私はマイクロ企業のままでいくし、 それでいいと思っています。 悲劇は、 器の小さいものが大規模の舵取りを するようになったときであり、 喜劇は、 その逆のときである。

若い頃凄いと言われた人は早期熟成型。若い頃は大したことがないけれども年輪を重ねるに従って頭角を表すのが大器晩成型。 私はどちらがいいかというよりも、これはエネルギー量の問題かもしれないと思っている。 早期熟成型は若い頃エネルギーの大半を消費して活躍。 大器晩成型は省エネで過ごして、晩年エネルギーを消費して活躍ということかもしれない。 エネルギー量も「in-out-残」でいうと、使用するだけだと、ど

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