• 清水信博

集団について

■第一集団「優れた嗅覚」


何でもそうだが、はじめて世の中に出た時に、最も嗅覚の優れたものが飛びつく。 彼らはこれで会計も経営も理解できると大喜びした。


ところが嗅覚が鋭いために、しばらくすると、別のものに飛びついていく。

これが第一集団の特長であって、探すという行為はすぐれているが、理解という点については深く学ぶ前に目移りする傾向がある。


私は先生のご自宅に伺って書斎で懇談をした時のことをよく覚えている。

壁に洗濯板を三枚ほど渡して、これでもかと書籍が並んでいた。

今にも折れそうな板だった。

これほど学んでいるのかと驚くとともに、まだまだ自分は学び足りないと痛感した。

いまも、MGもTOCもラッカープランも分かったとは言えない。 ましてや経営も会計も入り口に立った程度だと思っているのは、 あの書物の量を覚えているからだ。


         ◆


ごく稀に、1.5集団というものもある。 発見して、ずっと継続してという人間がいる。 こうした人は「執念の人」である。


■第二集団「継続」


第二集団は、第一集団の残したものを何とか次につなげようとする。

彼らは懸命に仲間を集めて学び合いのネットワークをつくる。 継続とは彼らのためにあるような言葉だ。


しかし世の中は、次々と目新しいものが出てくる。 その中での努力は大変なものがある。 やがて第一集団も、一時寄港のように立ち寄ることもあるが、その優れた嗅覚がゆえに去っていくことがある。


■第三集団「育成」


第三集団は世代交代をめざす集団となる。

彼らにとっては、すべてが目新しく、面白いものと映る。 彼らは、より深く学ぶことで、ゲーム感覚だけでなく、かといって学者とはならないが本質に迫ろうと努力をする。



こうして第一集団と第二集団は、第三集団を育てるために行動をしてきたということに気づく。

決して第三集団の上に君臨しようとしてやってきたのではない。 教えをたれようとして学んできたのでもない。


後ろは向かないほうがいい。 まだ何も分かったとは言えないのだから。

8回の閲覧

最新記事

すべて表示

季節変動について考える

季節変動といえば、有名なものは「ニッパチ」で、2月と8月は暇になるといわれた。 だが、私は季節変動を次のように捉えている。 それは、「ボトルネックというリソース(資源)が、フル活用される期間と、半分以下しか活用されない期間が顕著に現れること」と。 このように考えれば、季節変動とは、ある月、ある季節に限ったこととはいえなくなる。 ところが、このリソースの負荷量には、二つのものがある。 一つはマーケッ

生産性の正しい把握

生産性とは、OUTPUT÷INPUTで、どれだけの投入(in)で、どれくらいの産出(out)を得たかということである。 例えば、付加価値100を得るにあたり、4名で成し遂げたとすれば、100÷4名=25(これを労働生産性という)になる。 <間違った用語の使用> まず、付加価値は企業が生みだした真の価値であるが、分母の投入もまた「価値」なのである。一人当たりという人間(という価値)が、どのくらいの付

経営を知る

いち社員が経営を身につけようとするとき 未知の体験を何度も何度もこなし 多くの時間を費やさなければならない とするならば 彼は嵐の暗黒の海に向かって船出する 気分になるだろう。 たとえそれが事実であるとしても 少し波は荒いが それは晴れた大海原への旅路である と思ってほしい。   そしてこの地上の ありとあらゆるものが すでに見つけ出されてしまったという 一抹の寂しさを抱く必要はない。 私達の眼

★​旧SP研のHPはこちらから。

株式会社ソフトパワー研究所

〒950-0921

新潟県新潟市中央区京王1-20-5

TEL:025-287-0535

FAX:025-287-1214

Copyright © 株式会社 ソフトパワー研究所 All Rights Reserved.

  • Facebook