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清水信博

井の中の蛙、大海を知らず


【読み】 いのなかのかわずたいかいをしらず 【意味】 井の中の蛙大海を知らずとは、知識、見聞が狭いことのたとえ。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のこと。【出典】『荘子』

 

経営者はじめ幹部社員も「井の中の蛙」であることが多い。 その蛙が井戸を飛び出して外界を知るというモチベーションも、たしかにあることはあるが極めて少ない。 むしろ外側からの圧力で「飛び出さざるをえない」方法のほうが有力かもしれない。 どんなに動かない会社でも、「お客様からの強い要望」があれば、井の蛙、穴熊経営者や幹部社員も「動かざるをえない」。井戸から飛び出すのをPUSH戦略(押し込む方法)といえば、後者の「お客様に言わせる方法」をPULL戦略という。 だから、良いと思うものは、社内で時間と労力をかけて売り込むよりも、お客様にホイと見せて、「お客様に言わせる」という方法のほうが即効性がある。 つまり、井戸の底にいる蛙の尻に火をつけて飛び出させればよいのである。

蛙も井戸を飛び出してしまえば新しい世界に目覚めることもあるだろう。


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