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経営者は特別優秀ではない

  • 執筆者の写真: 清水信博
    清水信博
  • 2018年4月20日
  • 読了時間: 2分

私の体験でいえば、学歴も無く、分社経営は16年やって清算。その後独立して16年間1回も赤字は無く、銀行からの評価も得ました。ここまで倒産しなかったのだから、そこそこ能力のある経営者だといってもいいでしょう。 その経験からいうと、経営者は特別優秀な存在ではないということが分かりました。偶然、経営者の家に生まれたからとか、経営者の気に入られたとか、運良く出世街道に乗ったという程度であって、何か特別な能力があったわけではありません。 ただ、経営者という立場に立って初めて経験する、自分の無能力さに呆れたり、資金繰りや社員との葛藤など様々な経験をする中で鍛えられたものは確かにあります。 だが、それを考えても、「誰が経営者になっても大差はない」と今は思います。 中小零細企業は儲かっていない会社が多いので継ぐものがいません。だから同族経営になるし、それはダメなことでもありません。あまり業績の良くない会社を継ぐ者には「決心覚悟」が必須のものです。ですから身内の者が経営者になるのは至極当然のことだと思います。  跡継ぎのことを考えて眠れぬ夜があったというのは、中小企業経営者は誰もが経験しています。

また、以前勤めていた会社でも役員が数名いましたが、今から思うと誰でも良かったような気がします。 専務も常務も副社長も相談役も、すべてが、ほぼ営業担当のようなものでした。たぶん専務と常務、副社長の役割は違うと思いますが・・。そうしたことは社員には知らされませんでした。 ですから、最近思うのは、部長でも役員でも、きちんと役割を明確にして、目標を一緒に決めていけば、案外「誰でもできるんじゃないか?」ということです。社長ですら誰でもできるといったら怒られるかもしれませんが。 私は、多くの社員に「今まで以上に開かれた道」を創ることができたら素晴らしいと思っています。 役員になるのは事務・営業からだけとか、社長に気に入られた者だけ、男だけといった事や、年齢などの制約を取り払うことができたらと思います。 誰しも何年も働いたら、役職が上がって、収入が増えて豊かな生活になることを望んでいます。 たやすいことではありませんが、開かれた道が広がってこそ、全員経営がまた一歩進むと思います。


 
 
 

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