全体最適化とは、 「全体に貢献する事柄は何かと問いかけ明確化すること」を示し、 部分最適化とは「個々が取り組む重要課題」と捉えることができる。 ある部門があったとして。 その企業全体が求めるものは「利益の倍増」だとする。 そうなると個々の部門においては例えば、 「同時間において、不良品を半減させ、かつ生産数量の倍増を目指す」 という具合に、二軸の考え方がなければ目標は不明確なものとなってしまう。 全体最適化だけを叫ぶと、個々は何をしてよいか分からなくなる。 一方、全体最適化を示さなければ、個々が勝手に良かれと思う過去からのやり方で仕事をやることになる。 全体が求めるところと、 個々が目指すものを明らかにしていくことが、 相反するものを統合へと導いていく。
- 清水信博