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廃棄が先

  • 清水信博
  • 2018年4月20日
  • 読了時間: 2分

今やるべき仕事を選別するよりも、今やらなくてよい仕事を取り除くことが、初期のDBR理論におけるボトルネックの活用と全く同じ意味であることが分かれば、TOC理論は「たった一つの方程式で全てを解こうとしている」ことに気づく。

今やるべき仕事、手元に残す仕事、優先順位を考えると、やたらと無駄な時間を使ってしまう。

「捨て去ること、廃棄」が先に来るのは、環境整備も同様だ。

そして、最後に手元に残ったものは、こんなにも少ない仕事か、と驚くだろう。

だが、本当に重要であるものは ”限りなく少ないもの”である。

貴重な宝石が極めて少なく滅多に見かけないように、真のリーダーにとって本当に重要なものは実は「わずか」しかない。

人の上に立つ者ほど、この貴重な少ないものの意思決定や仕事を、間違いなくスピーディにこなすことが大事だ。

それこそが、真のリーダーの要件である。

だから、余計なものに、あくせくしている者は、まだ真のリーダーになってはいないといえる。

ところが、新人は、最初は量をこなすことを自分に課したほうが良い。

新人も、いずれ経験を重ねてきたら、次は量だけでなく質に目を向けよう。

それが仕事を覚える順番であり、給料が高くなるということだから、人の上に立つということだから。

最初から楽をしないほうが良い。

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