仕事もそうですが、慣れてくると、気づかぬうちに「ズレ」が生じることがあります。 MG研修やTOC研修でも、何十年もやって慣れてくると、大事なものからズレてしまうことがある。 参加者は初めての経験で不安であり、初めてのことであれば難解であることは当然です。 また自腹で参加費を払い、真剣に学びに来たのだということを指導者は忘れてはなりません。 それは、過去の「自分との遭遇」です。 初回で良かったと思うか、二度とやりたくないと思うか。 その人生の分かれ道は、教える側の指導者の「あり方」ひとつで決まります。 私が、ここまで続けてこれたのは、初めて教えていただいた方が良かったからです。 だから私も、これからという人には、私が教えていただいた方と同じように接する。 それが教育者の原点です。 親身になって、楽しく接する。 ですが、馴れ合い、 好き勝手し放題ではありません。 それらは教育ではなく、教育の名を借りた暴力行為と何ら変わらないものです。
清水信博