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  • 執筆者の写真清水信博

「観る」と「見る」


いつの頃からか、老眼になって遠くは見えるようになってからか。 MGの資金繰り表の記入漏れや、誤記を見つけるようになった。 遠くからでも発見する。 観察という見方と、なんとなく眺めるというのは明らかに違う。

遠くからでも、記入している文字の周囲10センチくらいを見つめるうちに、違和感を感じて近づいていくと、こちらの誤解か、もしくは明らかな間違いであることは多い。 凝視するという見方を三十数年やってきたからかもしれない。 だから、参加者に「大丈夫ですか?」と問いかけても信用はしない。自分の目で確かめてみないと私は確信はもてない。 それは、もしいい加減な状態でスタートして、後になって間違いがあったら、それは参加者ではなく、指導する側が悪いのだから。そして指導する側の責任者は私なのだから、悪いのはただ私一人であるということになる。 だから、目は鷹のように研ぎ澄ましていなければ、「本当に観る」ということにはならない、といつも思う。 ただそれも、ここぞという時であって、普段はボンヤリしているだけだが・・・・


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