可処分付加価値という言葉は辞書を調べても出てきませんが(私が考えたので)、この言葉が最近お伝えしている意味を表していると思います。
<可処分付加価値の定義>
企業の全員が正しく獲得した付加価値(MQ)が、目標とする付加価値額を超えた場合の増分をいう。 ※目標MQを超えた「増分MQ」のこと。
<可処分付加価値の分配について>
可処分付加価値は、その産出に関わった、労使はじめ内外の関係者で正しく配分することを目指す。 それは富の分配であり、企業の継続と雇用の安定、全員経営など、つまり日本的経営の礎となる根本思想でもあります。
こうした考え方は過去にもあったはずで、優れた武将は戦利品を自分だけのものとはせずに、気前よく分け与えていました。 だからこそ協力者も増え潤っていった。 現代は戦ではなく企業戦争も不要ですが、成果分配という考え方はいつの時代でも重要なものです。 労使関係でも経営者が利益を独り占めすることなく、また社員がすべてを得ることもなく、正しく分配する連続の中で、関係者も含めて「豊かになっていく」。 そうした基本思想が必要になっている。 と、私は思います。 つまり、「成果配分」が、かなり大きなカギとなる時代になっていると感じています。
(注) 可処分付加価値の意味するところは、経常利益(G)ではありません。 上記は、単なる経常利益の非科学的な配分法についてでもありません。