TOC理論もDBRがあれば、思考プロセスも教育もプロジェクト管理といろいろな分野に広がりました。 2001年私がTOC理論を知った時からみれば、じつに多岐にわたるようになりました。
その中で私がやっているものはTOC理論とMGを組み合わせたものです。 私は他はやりません。 その理由は、他のTOC理論は、それを得意とする人がやれば良いので、あえて私がやる必要がないからです。
逆をいえば、MGと組み合わせたTOC理論に関しては私しかやれないものでした。 当時、MQ会計やマトリックス会計、原価計算、キャッシュフローなどの正式な企業会計とTOC理論を結びつけることは、MG・TOCの双方にとって最も重要な課題でした。
MGは実務でやるとなると、製造業の方にはとっつきにくく、TOCは逆にサービス業の方がとっつきにくいものでした。ですから相互補完関係を創り、橋をかければ互いに良くなるだろうとの思いで開発を始めたのです。このあたりは、TOCシニアで開発の経緯や方向性でお話していますが。 ですからMGでも、TOCでも、どちらから入っても良いし、どちらに抜けていっても構わない、そういう車の両輪のようなものを狙って創ったわけです。 もし私が、MGとTOCの「架け橋」一点に絞って開発をしなければ今日のようにTOCインストラクターが目覚ましい活躍をすることもなかったはずです。
また、TOCだけやってMGはやらないという人が出たでしょう。
MGもTOCも違和感なく相互乗り入れできる。
これは本当に大事なことです。