top of page
  • 清水信博

シンプル


何もしなくても増えるのだから、シンプルであり続けるということは大変なことです。

TOCもシンプルであると成功するし、システムが乱雑であればうまくいきません。

当社の業務フロー図は、16年前に私が作りましたが、3つの箱しかありません。それは今も変わりません。

うまくいかない会社の業務フロー図は、回路図のように難解であり、誰も解読できないものになっていきます。

儲かる会社の業務フロー図は、あっけないほどシンプルです。

つまり、複雑であるほど低レベルな会社であり、シンプルであるほど高レベルな会社であるというのが真実です。

ですから、業務フロー図を見ただけで、その会社の品質レベル、思考レベル、損益状況まである程度は分かります。

個人の家に行って、散らかっている程度を見て、玄関の靴が散乱して、トイレが汚い、ゴミが溜まっているのを見れば、だいたい想像がつくのと同じです。

会社も個人も同じ人間の所業ですから、大小形は異なっても、内容は同じ相似形をしているものです。

ですから汚い会社の社長宅は、やはり汚いと思って間違いはありません。つまり汚いと感じない経営者は、会社が汚いのも見えないわけです。

シンプルとは、根本問題を見えるようにするということでもあります。

ですからボトルネックが発見できないということは、組織もルールも環境も何もかもが「いまだシンプルになってはいない」ということを言っているともいえます。


最新記事

すべて表示

赤字事業、赤字製品

赤字事業、赤字製品は、それが何であれ「見切りをつける」ことが大事である。 よく見受けるのは、創業者が作ったものとか、この会社の存在意義、理念的なものという背景で、赤字事業や赤字製品を続けていることがある。 この対処には、つぎの三つの方法がある。 まず最初に赤字かどうかの判定は直接原価法でなければならない。間違っても人件費や経費などを上乗せしたコストは使ってはならない。 また事業の採算についても本社

収入・コスト・利益

長年の経営分析によると、収入(PQ)、コスト(VQ+F)、利益(G)の年間の傾向値は、ほぼ比例関係を保っている。 つまり、収入が伸びれば、コストはその9割という具合に伸びてきた。 だから利益(G)はいつも収入の1割程度とされてきた。 よく言われる売上高経常利益率が10%あればというのがこれである。 だが、この比例関係を崩さなければ、企業は大きく飛躍することができない。 収入(PQ)の伸びと

プロジェクトは捨てるに限る

プロジェクトにも賞味期限があります。 あれは生鮮食品みたいなものですから。 いつまでも成果が出ないプロジェクトを延々と続けるのは、人も資金も時間も浪費しているだけです。 中小零細企業などでは数ヶ月やって成果が見えないプロジェクトは「筋が悪い」のだからやめるのがいい。 TOCもそうです。成果が出ない企業はTOC導入をあきらめたほうがいいです。 そもそも合っていないのですから。 たかが

bottom of page