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  • 清水信博

業務フロー図


Be Love Co.の「やんこ」さんから自作の業務フロー図が送られてきました。

拝見したところ、じつに綺麗にまとまっています。

業務フロー図も、綺麗なものと雑然としたものがあります。

雑然としたものは、「まだ思考整理の途上である」といっていいと思います。

ですが、それも時間をかけて周りの人と検討を続けていく中で綺麗なシンプルな図になっていきます。

やがて「仕事の骨格」がよ~く見えてきます。ボトルネックもボトルネックである理由も見えてきたりします。

最初に描いた図は写真でも撮って残しておくほうがいいです。

それは過去のデキの悪いものを残して比較することで進化の過程を確認できるからです。

進化の過程は坂道を登るようにすると悪くなった時には坂道を転げ落ちるように最初に戻ります。

それほど昔ながらの身体に染み付いたやり方は、戻そう戻そうと働きかけるものです。

そこで進化も「階段状」として途中に踊り場、途中休憩の場を設けて確認をすると、転げ落ちた時にその場でとどまることができます。

ですから過去データは何らかの形で残しておくほうがいいのです。

また業務フロー図は、「上から下へ、左から右へ」と視覚心理学を考慮して作るとうまくいきます。下から上とか右から左へという「逆走する線」が増えるときは、流れがスムースではないので仕事そのものを話し合って検討するのが良いでしょう。

できるだけ仕事は「一旦、済んだものは再び戻ってこないように」する一気通貫方式がベストです。これもリードタイム短縮のコツ。

また作成時の5W2Hは大事。

誰が作成に関わったのか、いつ作ったのかという情報は明記しておかないと、後々「俺が作った」という者が現れてくることを防ぐことができます。

こうして作った業務フロー図も、半年に一度くらいは衆目評価をして見直す。いらないものは取り去り、必要なものは加える。こうした業務の環境整備(最初は廃棄)をするのも継続的改善といいます。

やがて、どんどんシンプルになっていくでしょう。

シンプルであることを恐れ、下手に増やさないことです。

シンプルであることを価値がないと思わないことです。

仕事の価値は、一点しかないと思って、それを見つけ、磨きあげて、育てていくことです。

チリやホコリまみれの価値がアチコチに点在するよりも、光り輝く価値一点のほうが、それこそ「価値」があると私は考えています。選択と集中の原理です。


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